某所ログ(志宇舞関連)

2001/05/06

  • 志宇舞(インクボトル) 「WANTED」 54p B5 (WebPage→■)
  • 志宇舞(インクボトル) 「WANTED2」 62p B5 (WebPage→■)
  • 志宇舞(インクボトル) 「ESCAPE 志宇舞短編集」 88p B5 (WebPage→■)
  • 志宇舞・生上はじめ・外山歩(インクボトル) 「刑事先生」 30p A5 (WebPage→■)
    • 前置きとして。えー、私。以前は結構アニメも観ていて、一番観てたのはもう10年位前かな? その頃のアニメで「トップをねらえ!」って作品があるのですが、それが好きで好きでねぇ…。その作品との出会いが今の私を形作っていると云っても過言ではないのですが。そのアニメを作った会社がガイナックスって云うのですがね。まあ、そんな出会いがきっかけで、アニメへの興味を失った今でも、ココの会社の作品はとりあえずチェックしているのです。そして、その会社の最新作が「フリクリ」という作品でして。これがthe pillowsのPVの様な、実験アニメのような、インチキSFの様な、まあ、とらえどころのない魅力を持っていて、私は大変気に入っていたのですよ。んでその「フリクリ」の中でも特に印象深いシーンにダイナミックなガンアクションシーンがあって、その話の作画と作画監督をされていたのが、この志宇舞(今石洋之)さんなのです。前置き終わり。
      「WANTED」「WANTED2」の2冊は続き物で、舞台は警察が殆ど力を失った近未来、犯罪者を抑止する立場に賞金稼ぎがいるという世界。主人公は凄腕ガンマンの賞金稼ぎ。と来たら、もう当たり前のように誌面からはみ出すかのようなド迫力ガンアクションの連続。トーンをいっさい使わず、シャープな線と黒ベタが画面に緊張感を増していて、コレはちょっと、イヤかなりスゴイ作品です。しかもこの作品、1話が描かれたのが1996年で最終話が1999年前、間に3年の時間があるのです。仕事が忙しいというのもあるのでしょうが、その間に画に使われる線の数が減っていって、その分デフォルメが効いた画と構図で読ませる作品に変わっていくのですよ。いやぁ、もうスゴイスゴイスゴイ。惚れた。
      「ESCAPE…」は、1991年から1993年の短編集。画にある迫力は今の作品に通ずるモノが有りますが、いかんせん線が汚い。お話も古さを感じます。けれど、作品にはガッチリ少年漫画が持つ魅力があるんだよなぁ。アクションシーン、見開きのコマの迫力は今の作家と比べても見劣りしません。
      「刑事先生」は、3人が共通のキャラクター設定をして、つなぎのコマだけを決めてお互いの作品を見ずに描いたという前代未聞のリレー漫画。志宇舞さんの担当部分は、もう全編ガンアクション。映画も真っ青のアクロバティックな動きとか、効果的に見栄を切るコマを入れるセンスやら、絶妙なデフォルメとか、たったの8pに魅力満載。買えて良かった。

2001/08/12 ”コミックマーケット60 三日目”

  • (TRAUMA3組) 「彼氏彼女の事情ミクロマン#26,39資料集」 144p B5
    • アニメーター佐伯昭志さん製作・監修のアニメの資料集。インクボトルで購入。2刷。
      かなり豪華な内容で、原画、絵コンテ、イラストが収録されている方を挙げると、佐伯昭志さん、今石洋之さん、芳垣祐介さん、末冨慎治さん、高村和宏さん、石崎すしおさんと、アニメはガイナ系しか観ないオレでも知っている気鋭の若手がずらり。まあ、単純にガイナで仕事している若手がずらり揃っているとも云うのかも(台無し)。
      正直、ミクロマンは観たことが無いので、この本に載っている資料の価値は良く判らないのですが、カレカノの方には没になった今石さんが切った二十四話のAパート(前半部分)の絵コンテを丸々収録。さらに二十四話未使用パート用の資料集やレイアウト集まで収録。…スゴイ。このコンテ、今石さんらしいちょっと強引でかなりおバカなノリになっていて、実現していたら原作のファンにはショッキングな1本となったことでしょう。残念だなぁ。