オーバーマンキングゲイナー オフィシャルブック エクソダスガイド

オーバーマンキングゲイナー オフィシャルブック エクソダスガイドキングゲイナーのオフィシャルブック。資料集と云うには資料が少なく、イラスト集と云うにはイラストが少なく(描き下ろしは表紙のみという寂しさ)、じゃあ売りは?というと、どうやらメディアファクトリーキンゲペーパークラフトを押しているらしいなんだか判らない本。
企画ページもお寒いモノばかりでしたが、インタビューが充実しているのは特筆もの。シリーズディレクター大河内氏の各話コメントに始まり、アニメーションディレクターの吉田健一。キャラデザ系の中村嘉宏西村キヌあきまん(安田朗)、山根公利。演出の森邦宏、笹木信作(原画もやってますな)、宮地昌幸。声優はゲイナーの野島裕史、ゲインのかわのをとやちゃん、小林愛、鬼頭典子の∀組、アデット先生の林真里花(美人だ)までは写真入りで。音響監督の鶴岡さんにまでインタビューしてます。
個々のインタビューは、それぞれキンゲのファンなら興味深く読める物になってました。ジブリ系の人が沢山参加している理由や、ゲイナーの元イメージはあきまんだったとか、やっぱりボンズはすげえとか、14話ですしおがどこの原画をやったとか、いろいろと気になっていた部分の情報をかなり得ることが出来て満足しております。また、以前ラジオでやっていたようなシナリオライター座談会を再度紙上で開いており、またもやかなり濃い口な裏話が満載されていました。
ビジュアル的な楽しみや、企画の派手さは無いけれど、キンゲを濃い見方で楽しんでいたファンなら充分楽しめる1冊かと。ただ、トミノ×広井王子×田中公平座談会はイマイチかな。ガンダムエースのインタビューの方が面白かったしキンゲ話が多かったし。それにしても広井王子は歳くったなぁ…。