SIGHT VOL.15

SIGHT VOL.15
「何故、手塚治虫はアトムが嫌いだったか」と銘打った手塚治虫特集号。初活字化という、1984年に放送されたFM番組での渋谷陽一さくまあきらによる手塚治虫へのインタビューが、手塚治虫による手塚治虫批評になっていて、非常に興味深く面白いモノでした。他のインタビューも、人選が絶妙なのでしょう、”神様手塚”以外の裏側に言及するものが多く、コメント自体も納得できるモノが多くて楽しめました。
にしても、相変わらず押井守は自分の愚痴ばっかりだな。手塚治虫追悼特集で、有名な手塚批判をした宮崎駿の代役的役割でインタビュー受けてるのに、大して目新しいことも言ってないし。まあ、宮崎駿発言の裏付けをすることが目的なインタビューであって、目新しい意見は求められてもいなかったようにも見えましたが。しかし、ここはやっぱり元虫プロでもある、富野由悠季御大に受けてもらいたかったなぁ、渋谷陽一の眼中に御大は入って無いみたいなのが残念だけど。
手塚治虫の単行本はあんまり持っていないのですが、単にいつでも読めると思っているから何となく買っていない訳で、もうちょっとちゃんと読んでおくべかね。