本日の購入物  8/13

  • 月刊コミックビーム 9月号
    • 2冊目。別冊付録の森薫福島聡合作、良い出来でした。内容も、本としても。福島さんの作品って、空気が乾いているというか記号的っつーか見通しが良すぎると感じる事があるのですが、その原作に森薫が湿度っつーか、あってしかるべき夾雑物っつーか、ふっくら肉付けというか、なんだ、ヒロイン二人のそれぞれ「女子高生」な体臭が感じられそうな、そんなふうにまでふくらませていて素晴らしかったのですよ。まあいいです。同人誌として300円とかで売ってたら、喜んで3冊くらい買うでしょう。単行本に収録されそうもないしな。という訳で、ビームをもう一冊。
      そして、今号のエマもよかった。冒頭の目覚めのシーンが、最後のシーンに見事にかかっていて、その描き方も、メイド服への着替えを丹念に描くという趣味と実益をかけた様な描き方、初めはしっかり着替えシーン入れたりして、森さん好きだなーなんて思ったのですが、それの示す意味に思い当たって身が引き締まりました。坊ちゃんとの別れが描かれていないところも、今後の展開にむずむずさせられて良い。とにかく、今回のポイントはしっかり押さえながら贅肉のないネームがとてもよかった。安永知澄「やさしいからだ」。不倫漫画の導入部みたいでもきもきした。この、読み終わっても暫く沸き上がってくるもやもやも好き。