本日の購入物  9/18

  • 週刊少年ジャンプ No.42
  • 漫画アクション No.37
    • やっと読めた、こうの史代「夕凪の街」。原爆が落ちてから10年後の広島の街で、普通に生きていた女性のお話。あらすじだけ追うと、直球な原爆漫画となってしまうのですが、こうのさんの特徴である定規をいっさい使わない柔らかな線で描かれた画で、得意な生き生きとした描写で、貧しいながら精一杯生きているヒロインが、ふと自分が今生き残っていることに思い悩み、恋に悩み、そしてやっと原爆の呪縛からすこし吹っ切れたかと云うところで突然の発病。この”突然”という感じが絶妙なのです。少しずつ積み重ねてきた世界が、一気に崩れて無になってしまった。もうね、その前の時点でヒロインと作品の魅力で作品中に引きずり込まれていた私まであまりの”突然”さに無力感を強く感じでまい、そしてラストで放心。電車の中で泣いてしまうかと思った。やっぱりこうのさん凄いわ。ホントに凄いモノを読んでしまった。